ダッジラムバン1500 フロント ブレーキパッド交換

ダッジラムバン1500 フロント ブレーキパッド交換
はじめに
2001年製のダッジバン、100,000MIL(160,000キロ)もの距離を走破してきたのなら、そのブレーキパッドも「もう少し休ませてくれ!」と叫んでいるに違いない。ということでパッド交換していきます。
ブレーキパッドは車の安全性において非常に重要な役割を果たしますが、まるで靴の底がすり減るように消耗してしまいます。まさに車の「ストップ専用スリッパ」とも言えるでしょう。本記事では、そんなブレーキパッドの具体的な交換手順について愛車と長く付き合うために、一緒にブレーキパッドの交換をしていきましょう!
必要な工具
- ガレージジャッキ(車載ジャッキ)
- ジャッキスタンド
- 21MMボックスレンチ(車載工具)
- トルクレンチ(なくても可)
- t45 トルクスレンチ
- 輪止め
- キャリパーピストン戻し工具(cクランプで代用可能)
- マルチキャリパーハンガー(ただの針金ハンガー)
必要な材料
- ブレーキキャリパー
- ブレーキシムグリース(何らかの耐熱グリスでも可)
手順1 車両のジャッキアップとタイヤを外す

- ジャッキアップの前にホイルナットを緩めておきます

- セイフティーファースト! 対角のタイヤに輪留めをします。

- あっ!という間に外れました
手順2 キャリパーを外す

- キャリパーの下側と上側にトルクスT45のキャリパースライドピン(ボルト)黄色〇でキャリパーが取付してあるので両方外します。
両方外さないと取れない

- マルチキャリパーハンガーで外したキャリパーをどこかちょうどいいところにぶら下げておきます
手順3 キャリパーピストンを戻す

- 古いパッドをcクランプとピストンの間に入れてクランプのネジを絞めてピストンを戻します
- この時完全に押し込まないと、新しいパッドを入れたときにキャリパーが元の位置に戻ってくれなかったりします
- この時にエンジンルームでブレーキフルードこぼれて垂れてしまっているかもしれませんので、こぼれても平気なようにウエスとかおいておいてください
スタンドでエンジンルーム点検とかいってみてもらうのはいいですが、ブレーキオイルが減ってますねーとか言われても補充しないでくださいね。
キャリパーのシリンダーの中にはいいていてシリンダー戻すとマスターシリンダー側に戻っていって満タンになりますから
手順4 新しいブレーキパッドを入れる


- 写真オレンジ〇のところにステンレスのキャリパーとブレーキパッドのガイドがついています。このガイドは簡単に外れるのですが、掃除とシムグリースを塗っておきます
- このステンレスの部品はなぜか左右で上下が逆です

- 新旧のパッドです
体をすり減らして頑張ってくれたパッドに感謝して、ごみ箱に - 新しいパッドを入れるときにも上下のガイド溝にグリスを塗っておきます

- キャリパーまでもどってしまっていますが、パッドウェアーアラート(勝手に名前つけました)の金具(写真中央のピカピカの金具)がついている金具がついているパッドを外側に配置しないとキャリパーが元の位置に入らないので注意してください
手順5 キャリパーを元の位置に戻す

- キャリパーのパッドを抑えるところ緑○にも、シムグリース塗っておきます(ブレーキ鳴き防止のため)

- 上側のステンレスのガイドにキャリパー側の爪を引っ掛けるように先に入れて

- 下側のガイドの真ん中あたりの切り欠きのところにはめます
この時にスライドピンが入るところ(上のキャリパー写真の赤丸のところ)が当たって邪魔しますので、車両内側に押してやるとすんなり入ります。

- キャリパーピンのネジ部分とほかの部品と当たりそうなところにもグリスを塗っておきます。
(後々考えたらスリーブの中に入っていて動くのはスリーブ?的な感じもする)
反対側もひと通り終えたらタイヤをつけてジャッキダウンしたら完成です。
手順5 ブレーキを踏みます

- ここが一番大事な作業です。
運転席に乗り込みブレーキペダルを何度か固くなるまで踏んでください。
キャリパーピストンを押し込んでしまっているので、ブレーキディスクにパッドが当たっていません。この状態でブレーキを踏んでも全くブレーキは利きません。この作業をしないまま運転してしまうと確実に、追突してしまいます。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
無事にブレーキパッドの交換が終わり、お疲れさまでした!これで愛車も「ふぅ、これでまた安心して走れるぜ」と言っていることでしょう。ブレーキパッドの交換は一見面倒な作業に思えるかもしれませんが、やってみるとそれほど大変でもなく(むしろ簡単な作業)、安全なドライブのためには欠かせない重要なステップです。まさに「スリッパの底を張り替える」ように、愛車の足元をしっかりサポートしてあげましょう。
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