0.45 ユンボ ブームシリンダー シール交換
はじめに
バックホーのシリンダー使っていると作動油が滲んできて、滲んだくらいなら、まだ使えるっていうので使っていると、
作動油がなくなって、油圧ポンプ自体にダメージがいったり、滲むくらいじゃなくて吹き出してくることもあるので、
いいところで交換することが重要かと思います。
今回は、0.45のバックホーってことで結構重くて人間の手では大変ですが、0.1とか0.2, それよりも小さいユンボならシリンダーも小さく,
人の手でも持つことができるので、頼むと結構な金額取られるので、これも自分でできるようなら自分でやった方がお得です。
今回はそんなユンボのシリンダーシール交換やっていきます。
必要な工具、材料
- 900mmパイプレンチ
- 5メートル、2メートル 1メートル 単管
- レバーブロック、チェーンブロック
- ナイロンスリング、
1.5、2、3メートル 各 2本 づつ - 10mm、6mmヘックスレンチ
- 石頭ハンマー
- プラス、マイナスドライバー
- オーリングリムーバー
- 17mm, 19mm, 24mm, レンチ
- シリンダーシールキット
- シリコングリス
- 作動油
手順1 シリンダーをブームから外します
- シリンダーをブームから外していきます。
バケットアタッチメントを地面につき、シリンダーに力が掛からないようにして、ブームのピンを石頭ハンマー等で叩いて抜いていきます。この時、シリンダーを極小量、伸び縮みさせ力のかからないところを探します。 - 緑の丸の部分、油圧配管を外していきます
手順2 シリンダーピストンをシリンダーから抜きます
- シリンダーヘッドをシリンダーから外します。
このタイプは10mmのヘックスレンチでを使ってボルトを外していきます。
- ピストンを地面に落として傷がつかないように、ブームからチェーンブロックで吊るか何かしてください。
今回はユニックを使って作業をしています。
ピストンを抜くと大量の作動油が出てきますが、何かで受けるなどしたほうが良いと思います。今回はしてませんが、、、、、(ごめんなさい)🙇
手順3 ピストンを止めているのナットを外します
- 青い丸の中の芋ネジを6mmの六角レンチで外します
写真2枚目 中に鋼球が入っているので無くさないようにしてください。
- 写真右 芋ネジと鋼球
ピストンのシャフト本体にどこまで締めたらよいかのポンチで印をつけます。
- ナットにパイプレンチを掛けて緩めるのですが、ここが一番大変な作業で、(写真下)このくらい単管で延長します。
- ナットにパイレンを掛ける前に、石頭ハンマーでナットを叩いておくと緩みやすくなると思います。(なってるのかなってないのかはわかりませが、、、、、)
ここが一番時間のかかる作業で、なかなか緩みません、諦めずにタンカンに力をかけて緩めてください。
- ピストンが回らないように反対がわをバイスで絞めるなどして固定してください。
今回は、ユニックの荷台の荷締めようのリングと単管とレーバーブロックで回らないように固定しています。
この際にピストンシャフトを固定する際にナットを回した際に持ち上がる側を固定側になるべく近くしないと、単管が負けて曲がってしまいます。 - 外れました
手順4 ピストンリングの交換
- 写真右側、古いピストンリング
写真左側新しいピストンリング - すでに外してありますが全部で5段になっていて
真ん中のリング外すの苦労します、マイナスドライバーやオーリングリムーバーなどを駆使して外してください。
- 元はまっていたとおりに新しぴしトンリングをつけていきます
真ん中のリングの外側のリングはかなりはめるのが大変で、グリスをたっぷりつけて、一段ずつずらすようにはめていきます。
この時にあまり伸ばさないようにしてください、伸びすぎるとシリンダーの中に入れるときに、かなり苦労します。 - 他のリングですが、幅や厚みがそれぞれまちまちなので、間違ったピストンの溝には入らないと思うので、つけ間違いはまずないと思います
手順5 シリンダーヘッドのシール交換
- 写真左 古いシール
写真右 新しいシール - マイナスドライバーやオーリングリムーバー、小さなマイナスドライバーなどを駆使して外します
内側のUパッキンとかシールリングとかは、パッキンとスペーサーとかパッキンとバックアップとか順番があるので、もともとのはまっていた順番を覚えていてください。
スマホで写真で取っておくのもいいかもしれません。 - 一番外にあるダストシールですがシリンダー内側からマイナスドライバーなどでたたいて外れます、Cリングで外れ止めがついている機種もあるので、その場合はCリングも外してください
- 一番最後に、ダストシールをはめるのですが、こいつもおいそれとは入ってくれないので、片側を入れたらそこを外れないように手で押さえながら、ハンマーで周りの金属のリング部分をはたくようにして溝にはめます
- 一回り溝に入りましたら、最後奥までマイナスドライバーで溝の奥まではめ込みます。同じサイズくらいのボックスレンチのコマとかあったら、それを当ててハンマーでたたけば簡単だと思いまうす。
手順6 シリンダーにピストンを戻す
- シャフトにシリンダーヘッド、ピストン廻りのパーツを戻したら、メタくそでかいナットをポンチで印した位置まで締めます
- 鋼球とイモネジを入れイモネジを締めたらねじ穴のわきの部分をポンチやマイナスドライバーでたたいて、イモネジが緩まないようにします。
- ピストンリング取付の際は、リングの切れ目が1直線にならないように、120度位ずつづらいしてつけておいてください。
(づれてないやんけ!!!と突っ込みが来そうな写真ですが、、、、、)
- シリンダーにピストンを戻していくのですが、このクラスになると人で持つのはなかなかな重さになってしまて、簡単には入らないので角材などを使って、高さを合わせてレバーブロックで写真のように、力をかけていきます
- ピストンリングの切れ目が、並ばないように120度位づつ、づらしてシリンダーの中に納まれば理想かなと思いますが、作業しているうちにおそらくずれているとは思います。
- 入れる際の肝は、ピストンリングがピストンの溝から外れないように、最新の注意を払ってシリンダーに入れてください。ここが外れてしまうと、うまく作動しなかったりするし、そもそもシリンダーに入ってくれないです
- うまく入ったら、ヘッドを止めているボルトを締め付けて、車両本体に戻します
手順7 シリンダーを車両に戻します
- まず、シリンダー側を車両と固定したらこの状態(角材などをキャタピラにおいてクレーンを外す)でシリンダーの伸ばし、4,5回繰り返しシリンダー内のエアーを抜きます
- ユニックで釣って元の位置まで吊り上げます。
(写真にシリンダーが映ってない、汗、汗!) - 大体の位置までもっていったら、シリンダーを伸ばしたり縮めたりして、シャフトの穴の位置とピンの位置を合わせて、反対側からハンマーでたたいて、ピンを入れて固定します
- シリンダーを分解すると、大量の作動油がこぼれますので作動油を補充してください。
さいごに
0.45クラスになると、部品も大きくピストンのナットとかも、なかなか緩まずに苦労すると思いますが、
一つ一つぶひんが重くて扱いにくいというだけで、すること自体はさほど難しいことではないので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
これよりも小さいクラスのバックホーなら、シリンダーも小さく人間で持てるサイズなので、作業しやすいしそこまで大変ではないと思います。
何よりシリンダーのシール交換とか業者費頼むと目が飛び出るような金額請求されますし、自分でできることはやはり自分でやると気持ちもいいし節約にもなりますので、結果気持ちいいですよね。
シリンダーのシールとかパッキンとかも連絡してくれれば、時間はかかりますがおそらくほかで買うよりは安く出せると思うので、サイトから連絡してみてください。